ドラマでも現実でも、悪者になるってのは、とんでもなく労力や心の余裕を削っていくものなのだなぁ。
職場で開催日は間近だってのに、何にも進まない、話し合いもなあなあなプロジェクトがある。
僕は責任者じゃないけれど、それの一部を担う仕事をしている。しかし、責任者がなあなあなので、機能は一日休日出勤してやっているうちにイライラしてきて、「責任者の代わりを自分がフォローしなければ、きっと失敗する」って思った。
1週間前だってのに、プロジェクトは曖昧なままで、誰も何をするか分かっていない。 疑問点に思うことを全て書き出して資料を作りつつも、自分が担う仕事もきちんとする。
休日出勤だってのに、朝から20時過ぎまで頑張ってしまって、干していって布団は湿気でしわしわだった。
朝からみんなを鼓舞しようと、今の状態が全然形になっていないこと、関連する他の職場に迷惑がかかっていることを伝えた。
それを聞いた途端、
・どこ吹く風というように、下を向いて何にも関係ない顔をしている人
・聞いてはいるけれど、ツッコむ部分をひたすら拾い出そうとする人
・ショックを受けて、もう変になりかけている人
・話に乗ってくれそうな人(これが少数。悔しいですっ!)
・よく分からない人 に、その場にいた8人が分けられた。
話し合いを提案し、その時間を求められたので、8時50分を提案した。
8時45分から、その場でVTRを流すためのセットを用意したり、コピーした資料を配ったりした。
ツッコむ部分が沢山あるが、色んな人を巻き込みながら話をしていく。
相変わらず、ショックを受けた人は次、何を喋るかこちらも予想できないまま、一番良い方向へ持っていこうとした。
みんな、黙ったまま。
黙ったままでいくのって、本当に楽なのだなぁ。
「自分もいつもそうなんだろうなぁ」と思いながら、その場で退くことをせずにガンガン攻めていく。
そのうち、うちの職場の課長が急に何も言わずにトイレに立った。
「課長が何もしなかったから、こんなにやっているってのに!!」 トイレから戻ってきて、いくつかの懸案を詰めたあと、課長が言ったのはこうだ。
「責任者がいるのに、君がでしゃばるのは、失礼だと思わないかね!この資料も彼らにとって非常にまずい!この書き方はなんだ!?責任者の思いがあるってのに、気付かなかったのか?それに、こうやって一つ一つ詰めていくのは、時間の無駄なんだよ!だから、責任者の話が今日の午後あるはずだったんだ!それからでもいいんではないかね!」 ええっ???? プロジェクトが1週間前だってのに、今さら思いがあって、やりたいことがあるってか!!!????? 資料がこれから出るってか!!!???? 愕然とした。子供の学級会じゃあるまいし、ビジネスのこの世界で、この遅さで何も言わずに、昼は「美味い美味い」と、コンビニのインスタントラーメンばっか食べて、定時にきちんと帰る課長。
他人には恐ろしくきつく、自分は人材開発技術を身に付けたと思ってる。
それからは恐ろしくきつかった。 なんだか「昼からもう一度開催する」と宣言されて、行われた会議では責任者がまあまあまともな資料を作ってきた。
それを和やかにみんなで見ていく。
果たして、自分がやったことは本当はどうだったのか?無駄なことだったのか?
僕が何もしなくても、きちんと進んでいくものだったのか?
それとも、僕がお尻を叩いたことで、まあまあな資料が出来上がったのか?
もうそういう場面では僕は疲れてしまっていた…。 和やかな分だけ、午前、すごい荒げた口調で問題点を指摘した自分がよく分からなかった。
悪者になるというのは、自分のキャラクターにないので、すごい疲れてしまった。これなら、何にもせずに、プロジェクトが失敗なり、成功なりすればよかったのかな…?
こんな自分がやったことが、きちんと功を奏することや、それが分かりにくいことなど、沢山ある。
ただ明日から、少し人間関係がぎくしゃくするのは間違いない。
だから、みんな、なあなあで仕事するんだろうなぁ。